東京・千代田区のイスラエル大使館近くで、右翼団体の男が車で侵入防止用の柵に突っ込み、警備にあたっていた機動隊員を巻き込んで重傷にした事件が発生しました。男は公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕され、警視庁は動機を詳しく調べています。



事件が起きたのは、きょう午前11時前のことです。右翼団体「政道會義塾」の構成員で八王子市の無職・関口忍容疑者(53)は、自分が運転する軽乗用車で、イスラエル大使館の正面玄関に向かって走り出しました。その際、大使館の敷地内に侵入するのを防ぐために設置されていた柵に衝突し、そこにいた20代の男性機動隊員をはね飛ばしました。

機動隊員は左手を骨折する重傷を負い、病院に搬送されました。関口容疑者は軽傷で、現場で警察に取り押さえられました。取り調べに対し、関口容疑者は「警察官には申し訳ないことをした」と容疑を認めているということです。



警視庁によりますと、関口容疑者は事件前に右翼団体の仲間と一緒に車で大使館の周辺を何度も走っていたということです。また、車の中からは、イスラエルに対する批判や抗議の内容が書かれたビラや横断幕が見つかりました。警視庁は、関口容疑者がイスラエルに対する何らかの不満や恨みを持っていた可能性が高いとみて、事件の背景や動機を詳しく調べています。



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