米国の自動運転技術企業クルーズと、その親会社である米自動車大手GM、日本のホンダが共同で開発した自動運転専用車両「クルーズ・オリジン」を使ったタクシー配車サービスが、2023年10月から東京都心部で始まる。スマートフォンのアプリで配車を依頼すると、指定場所まで迎えに来てくれる。目的地まで全て自動運転で移動する。運転席がない対面6人乗りの広い車内空間は、自家用車のようなプライバシーを保ちながら、ビジネスやレジャーの移動時間を有効活用できるという。サービス開始時には数十台のクルーズ・オリジンが運行される予定だが、将来的には500台規模での運用を見込んでおり、サービスエリアの拡大も目指すという。 クルーズ・オリジンは、人間の運転を想定しない自動運転レベル4を採用しており、高度な安全性と信頼性を備えているという。3社は「自動運転タクシーによる新しい価値を提供するとともに、タクシーやバスの乗務員不足など社会課題の解決にも貢献していきたい」としている。ホンダの三部敏宏社長は、「先進モビリティ社会の実現に向けた大きな一歩」と位置づけ、「この新しい価値創出の実現にむけ、クルーズとGMと邁進してまいります」とコメントした。ちなみに、クルーズ・オリジンは東京ビッグサイトで開催される「Japan Mobility Show 2023」(一般公開日:10月28日~11月5日)に出展される予定だ。