コメディアンで俳優の財津一郎さんが10月14日に慢性心不全で亡くなっていたことが分かった。89歳だった。財津さんは、1995年に脳内出血で倒れてから芸能活動を休止し、療養生活に入っていた。
財津さんは、2000年からタケモトピアノのCMに出演していた。同社はピアノの買い取り・販売を手がける会社で、「ピアノ売って、ちょうだ~い!」という財津さんのフレーズが有名だった。財津さんは、このCMのおかげで生活が成り立っていると感謝していたという。
しかし、タケモトピアノは今年9月末で財津さんとの契約を終了し、新しいCMに切り替えることを決めた。同社の担当者は、「コアターゲットに訴求しきれていない」という理由でCM変更を検討したと説明した。財津さんは快く了承したという。
財津さんが出演するタケモトピアノのCMは、赤ちゃんが泣き止む効果があるとして話題になったこともあった。視聴者からは「CMを変えないでほしい」という声も多く寄せられていた。同社の担当者は、「財津さんのおかげで愛されるCMになり、本当にありがたかった」と感謝の言葉を述べた。
長年にわたって日本中に笑顔を届けてくれた財津一郎さん。ご冥福をお祈りします。