徳島県でおととしから学校で配布されているタブレット端末が相次いで故障していることがわかりました。一部の端末では発火の恐れもあるということです。
故障した端末は、中国の「CHUWI(ツーウェイ)」社製で、徳島県立高校や中高一貫校などで合わせて1万5000人の生徒に対して配布されました。しかし、そのうち3500台以上が故障し、画面が割れたり、電源が入らなくなったりしたということです。
さらに、中高一貫校では端末が発火したという報告もありました。徳島県の後藤田正純知事は、「中高一貫のところは県が管轄していますが、そこで(端末が)発火したといった話があった」と説明しました。
徳島県は、故障した端末を回収し、メーカーに修理や交換を依頼しています。また、発火の原因や安全性についても調査を行うとしています。
徳島県は、タブレット端末を活用した教育を推進するために、2019年度から2021年度までに約5億円を投じて端末を購入しました。しかし、この事態により、その効果や費用対効果に疑問が投げかけられています。