NHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)の主演を務める嵐の松本潤(40)が10日朝、同局「あさイチ」(月~金曜前8・15)の「プレミアムトーク」に生出演した。10月26日のクランクアップ後、初登場となった松本は、撮影の苦労や感動、そして一連の性加害問題に揺れる旧ジャニーズ事務所について初めて語った。
撮影中にオンエアできない不安
松本は、約1年5カ月にわたった撮影を振り返り、「大変なことはいっぱいありましたが、僕は大変なことはすぐ忘れてしまうので」と笑顔を見せた。しかし、撮影・放送期間中に、ジャニー喜多川元社長による性加害が問題になり、所属事務所の存続が危ぶまれる状況になったことについては、「自分たちが現場で作った作品がオンエアできないんじゃないかとか、今日も『あさイチ』も出演できないんじゃないかみたいなことも考える時期もありましたし」と不安な心境を赤裸々に吐露した。
松本は、「そうなると、僕はやっぱり大河ドラマの主演で今回作品に出させていただくという意味では、その責任を最後まで全うしたいというふうに、今なお思っているので、それが何かちゃんとできるような形になればいいなというのは、考えながらずっとやっていましたね」と短いやり取りながら思いを明かした。
クランクアップの感動と感謝
昨年6月5日のクランクインから、約1年5カ月にわたった長丁場の撮影を無事に完走した松本は、ラストカットの撮影前には、共演者が集結したことを明かした。「その顔を見たら感動して集中が切れそうになったのですが、ここまでみんなで作ってきた作品の有終の美を飾るため、気持ちを込めながら最後の撮影に臨みました。クランクアップの瞬間に湧き上がったのは、ただただ感謝の気持ちです」と撮了翌日に同局を通じてコメントした。
クランクアップの模様がテレビ初公開された際には、松本は感極まり「あんなこと言っていたんですね。何とも言えない感情が湧いてきました」と振り返った。番組では、松本が涙を流す姿や、共演者とのハグや握手などの感動的なシーンが紹介された。
残りの放送に期待
次回は第43話「関ヶ原の戦い」(11月12日)。ついに天下分け目の大戦を迎える。その後は豊臣家との最終決戦「大坂の陣」へ。最終回(第48話、15分拡大版)は12月17日に放送される。
「どうする家康」は、弱小国・三河の主・徳川家康が、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのかを描く大河ドラマ62作目。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。脚本は「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどの古沢良太氏がオリジナルで手掛ける。松本は大河初主演となった。