新潟県のニシキゴイの生産者は、中国の輸入禁止により、輸出ができなくなっていると訴えています。中国は、日本の福島第一原発の処理水の海洋放出に反対しており、その影響が疑われていますが、中国外務省は関連を明言していません。
農林水産省によりますと、中国に輸出されるニシキゴイは、中国側が指定した新潟県内にある国内唯一の認証施設で検疫が行われていました。ただ、この施設の中国側の認証が10月で切れ、更新されない状態が続いているため事実上、輸出ができなくなっています。
中国外務省は9日の会見で、処理水放出と関連があるかという質問に対して「海洋放出に反対する中国の立場は一貫している」と述べ、明言しませんでした。また、「中国は輸入禁止に関する通知や文書を発表していない」と説明しています。
一方、日中関係筋は、認証されないことについて「中国側から合理的な説明はない」と話しています。ニシキゴイの輸出は、日中間の文化交流や友好の象徴ともなっており、生産者や関係者は早期の解決を求めています。
