NHKは13日、大みそかの『第74回NHK紅白歌合戦』(12月31日19:20~23:45 ※中断ニュースあり)の出場歌手を発表した。出場歌手は44組、初出場は13組となり、新人からベテランまで幅広いジャンルの歌手が集結する。一方、創業者のジャニー喜多川氏による性加害問題に揺れるSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)に所属するタレントの出場はなく、同事務所のタレントが紅白に出場しないのは、第30回(1979年)以来、44年ぶりとなる。
初出場は5組の女性歌手と8組の男性歌手
紅組は新しい学校のリーダーズ、Ado、あの、伊藤蘭、MISAMOの5組が初出場となった。新しい学校のリーダーズは、今年のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』の主題歌「おかえりモネ」でブレイクした女性ボーカルグループで、紅白では同曲を披露する予定だ。Adoは、昨年の紅白でYOASOBIが歌った「夜に駆ける」の作詞・作曲者であり、自身も「うっせぇわ」などのヒット曲で注目を集めている女性シンガーだ。あのは、今年の日本レコード大賞の最優秀新人賞にノミネートされた女性シンガーソングライターで、紅白では「あの娘の夢」を歌う予定だ。伊藤蘭は、1970年代に活躍したアイドルグループ「ピンク・レディー」のメンバーで、紅白では「UFO」を歌う予定だ。MISAMOは、元モーニング娘。の道重さゆみ、田中れいな、譜久村聖の3人で結成された女性ユニットで、紅白では「MISAMOのテーマ」を歌う予定だ。
白組は大泉洋、キタニタツヤ、すとぷり、Stray Kids、SEVENTEEN、10-FEET、MAN WITH A MISSION、Mrs.GREEN APPLEの8組が初出場となった。大泉洋は、俳優としても活躍する北海道出身の男性シンガーで、紅白では「北の国から」を歌う予定だ。キタニタツヤは、昨年の紅白でLiSAが歌った「紅蓮華」の作詞・作曲者であり、自身も「花に亡霊」などのヒット曲で人気を博している男性シンガーソングライターだ。すとぷりは、YouTubeで活動する男性ボーカルグループで、紅白では「ハローハローハロー」を歌う予定だ。Stray Kidsは、韓国の人気アイドルグループで、紅白では「神メニュー」を歌う予定だ。SEVENTEENは、韓国の人気アイドルグループで、紅白では「HOME;RUN」を歌う予定だ。10-FEETは、京都出身のロックバンドで、紅白では「リバーサイド」を歌う予定だ。MAN WITH A MISSIONは、狼の頭をかぶった5人組のロックバンドで、紅白では「FLY AGAIN 2023」を歌う予定だ。Mrs.GREEN APPLEは、東京出身のロックバンドで、紅白では「青と夏」を歌う予定だ。
ジャニーズ不在は44年ぶり
一方、創業者のジャニー喜多川氏による性加害問題に揺れるSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)に所属するタレントの出場はなかった。同事務所のタレントが紅白に出場しないのは、第30回(1979年)以来、44年ぶりとなる。昨年の紅白では、嵐、King & Prince、SixTONES、Snow Manの4組が出場していたが、今年はどのグループも選ばれなかった。SMILE-UP.は今年の7月にジャニーズ事務所から独立し、新たな経営体制で再出発したが、ジャニー喜多川氏の性加害被害者が訴えを起こしたことで、社会的な批判が高まっている。NHKは出場歌手の選考基準について、「視聴者の皆様のご期待に応えられるように、音楽のジャンルや世代を問わず、幅広い歌手を選んでいます」とコメントしている。
今年の司会は有吉弘行、橋本環奈、浜辺美波、高瀬耕造アナ
今年の紅白のテーマは「ボーダレス-超えてつながる大みそか-」で、司会に有吉弘行、橋本環奈、浜辺美波、高瀬耕造アナウンサーが務める。有吉弘行は、お笑い芸人としてだけでなく、ラジオやテレビのパーソナリティとしても活躍する男性タレントで、紅白では白組の司会を担当する。橋本環奈は、女優として数々の映画やドラマに出演している女性タレントで、紅白では紅組の司会を担当する。浜辺美波は、女優として数々の映画やドラマに出演している女性タレントで、紅白では総合司会を担当する。高瀬耕造アナウンサーは、NHKのアナウンサーで、紅白では総合司会を担当する。有吉弘行と浜辺美波は紅白初司会、橋本環奈は昨年に引き続き2回目となる。