創価学会名誉会長で、創価学会インタナショナル(SGI)会長の池田大作氏が15日に死去したことが18日、公式サイトなどで発表された。享年95歳だった。18日は創価学会の創立記念日に当たり、東京・信濃町の総本部周辺には各地から多くの関係者が訪れていた。訃報を知った学会員らは驚き、悲しむ姿が見られた。
池田氏は1928年に東京で生まれ、1947年に創価学会に入会した。1960年に第3代会長に就任し、創価学会の飛躍的・国際的な発展をもたらした。1979年に名誉会長に就任し、1975年からはSGI会長として世界平和を希求する仏法者、人間主義の活動家として、世界54か国・地域を訪問し、各国の指導者、文化人、学者との対話を重ねた。小説『人間革命』や『新・人間革命』などの作家、詩人、哲学者としても知られ、国連平和賞やモスクワ大学名誉博士号などの栄誉を受けた。
発表直後の午後3時すぎには、学会員とみられる女性2人が困惑した様子で「どうしよう」とつぶやき、肩を震わせながら池田氏の自宅前で手を合わせていた。愛知県から来た50代女性は「驚いたが、年齢も年齢だった。偉大な先生で、世界平和や文化教育のために活動してくださった」と悼んだ。
創価学会は、池田氏の死去に伴い、追悼式典の開催や後任のSGI会長の選出などについて、今後の対応を協議するとしている。